
女性の社会進出が進み、従来は男性の多かっった職種にも女性の姿が多く見られるようになりました。特にIT業界は実力主義であるため、高度なスキルを持った女性エンジニアが活躍しています。ここでは、女性エンジニアの年収やキャリアプランなどをご紹介します。
女性エンジニアのメリットは?活躍できる?
IT業界でエンジニアといえば従来は男性がほとんどでしたが、近年では着実に女性エンジニアの数が増えてきています。
IT業界では、年齢や性別以上にエンジニアとしての経験や知識が高く評価されます。そのため、経験を重ねれば重ねるほど評価が高くなるので、年齢や性別がネックとなって評価が上がらないということがありません。逆に女性エンジニアならではの丁寧な仕事振りが高く評価されるということもありえるのです。
また、従来システム開発の現場は男性が中心で、女性目線でシステム開発が行われることはあまり多くありませんでした。しかし女性エンジニアの場合、顧客の要望を丁寧に汲み取る繊細さや女性ならではの視点を取り入れることができるので、男性中心のシステム開発現場に新風を吹き込むことができるでしょう。
女性エンジニアが管理職となるケースも増えています。仕事上、女性ならではの悩みや問題が生じた時、同じ女性エンジニアの管理職は非常に頼りがいのある存在です。また、管理職に女性が入ることで、会社自体が男性優位ではなく男女平等に変わっていくきっかけともなりうるのです。
エンジニアとして働く女性は、年収面でも他業種より優位です。
たとえばDODAエージェントサービスが実施した調査によると、IT・通信系技術者の平均年収はプロジェクトマネージャーで562万円、ITコンサルタントで517万円、研究開発で506万円、IT戦略・システム企画で505万円となっています。
参考:女性の平均年収ランキング 2017 |女性の転職・求人情報 ウーマン・キャリア
https://doda.jp/woman/guide/heikin/
同じ調査では女性全体の平均年収が380万円となっていますので、エンジニアの年収は平均より100万円以上も高くなっていることが分かります。
女性エンジニアのキャリアプラン
女性エンジニアとしてキャリアプランを考える時、避けて通れないのが結婚や妊娠・出産などです。近年では独身で働き続ける女性も少なくありませんが、同時に妊娠・出産を挟んで育児と仕事を両立させて仕事を続けている女性も多くいます。
産前・産後の期間をどう過ごすかは、特に正社員として働く女性エンジニアにとっては大きな課題です。在宅勤務を採用している企業では、産前・産後に出社しなくても仕事ができるよう環境を整えていることもありますが、通常は出産前に産前休暇に入り、出産後はそのまま育児休暇に入ることになります。
育児休暇の後、元の職場に復職できる場合もあれば、人員配置の問題で復職が難しいこともあります。また子供を保育園に通わせたい場合、定員オーバーで入園させることができなければ復職することは難しく、また入園させることができたとしても時短勤務や時差勤務などが必要になることもあるためです。
このような点を踏まえ、女性エンジニアとしてのキャリアプランを考えていくことにしましょう。
転職して専門性の高いエンジニアへ
一企業に所属するエンジニアとして長く働いていると、エンジニアとしてのスキル以外に、その企業や業界に関する知識が増えていきます。しかし同時に、毎日同じことの繰り返しに陥りがちで、エンジニアとしてスキルアップしていくことが難しくなってくる面もあります。
このような場合、思い切って異業種への転職をするという方法があります。高いスキルと業界知識を武器にして、さらにエンジニアとしての専門性を高めていく方向です。どの業界でもIT技術は必須となってきているので、異業種への転職は決して難しくはありません。
独立してフリーランスへ
特に結婚や出産・育児を経た女性エンジニアの場合は、独立してフリーランスになるという道もあります。個人事業主として企業と契約を結び、エンジニアとして仕事をするという働き方です。自分や子供、家族の都合に合わせて仕事量や受注時期などを調整することができるので、柔軟な働き方ができるというメリットがあります。
正社員として雇用されていた時に比べるとフリーランスという立場は不安定で、すべてが自己責任の世界です。しかし実力がある女性エンジニアにとっては、雇用保険がない、確定申告が必要になるなどのデメリットを差し引いても、フリーランスという働き方は非常に魅力的であるといえます。
管理職としてマネジメント業務中心に
エンジニアとしてキャリアを重ねた後、そのままエンジニアとして現場で働き続ける以外に、管理職になるという道もあります。海外の企業では女性のCEO(=Chief Executive Officer:最高経営責任者)が激増しており、日本でも女性が管理職になることは珍しいことではなくなりました。
特にエンジニアの場合、年齢や性別よりも経験や技術が重視されるため、女性が管理職に就く率が高いのです。エンジニアとしての経験を活かしてプロジェクトメンバーを統括するには、女性ならではの目線が有効な場面も多々あります。また後に続く女性エンジニアにとっては非常に心強い存在となれるはずです。
文系&未経験でもエンジニアになれる?
エンジニアといえば理系、というイメージが強い職種ですが、実は文系エンジニアも多数活躍しています。エンジニアに必要とされるスキルはいろいろとありますが、論理的な思考能力、コミュニケーション能力などは文系か理系かに関係なく重視されるポイントです。
文系出身者はプログラミングが苦手、と思われがちですが、実はプログラミングは文章を書くこととよく似ています。文法(=設計書)に沿って正確に文章(=プログラム)を書いていくことが求められるからです。文系出身者はこの点において、理系出身者より秀でていることが多いようです。
また、未経験からエンジニアを目指して実際に活躍しているエンジニアも多くいます。企業によっては、自分のスキルにこだわりを持っている経験者よりも自社の方針を素直に受け入れる未経験者の方を優遇する、というケースもあります。
未経験の場合、プログラムのスキルはゼロから身に付けていくことになります。積極的に未経験者を採用している企業の多くは、プログラミング教育に力を入れています。OJT(=On-The-Job Training:実務教育)でプログラミングを学べる企業では、業務に即したプログラミングが身に付くため、即戦力として活躍することができます。
女性エンジニアの転職におすすめのサイト
女性エンジニアとして転職するなら、「DODA」がおすすめです。
「DODA」は、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社が運営する求人情報・転職サイトです。「テンプスタッフ」や「an」などもパーソルグループの運営による就職・転職情報サイトで、グループ内の横の繋がりによる豊富な求人情報が魅力の転職サイトです。
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また、文系や未経験などでスキルに不安がある場合には、オンラインプログラミングスクールなどを利用して、まずはプログラミングスキルを身に付けるのもよいでしょう。
たとえば「TechAcademy」では、Webアプリケーション、Webデザイン、iPhoneアプリなどさまざまな分野の技術をオンラインで学ぶことができます。受講生限定の転職支援サービスもあり、身に付けたスキルをそのまま活かせる企業やコンサルタントからスカウトを受けることができるのです。
女性エンジニアとして活躍しよう!
エンジニアは男性の職業、と思われていたのは昔の話で、既に多数の女性エンジニアがさまざまな分野で活躍しています。
実力主義であるエンジニアの世界では、女性であることが不利に働くことはありません。結婚や出産・育児などで一旦現場を離れても、本人のやる気とスキルさえあれば、復職やフリーランスとして独立するなどの形でキャリアアップし続けることができるからです。
文系や未経験でも、論理的思考やコミュニケーション能力さえあれば、エンジニアとして活躍することは可能です。OJTが充実している企業への就職・転職や、就職・転職支援サービスのあるプログラミ