コンピューターは、膨大な数のスイッチが集まった電気製品です。
 
しかし、膨大なスイッチはプログラムにより、『動作の指示』が無ければ、何も動かない単なる『金属の箱』になってしまいます。
 
コンピューターは、億単位の数のスイッチの’ON’と‘OFF’との組み合わせで複雑な計算の処理を行います。
プログラムの役割は、コンピューターに向かって動作させたい順番と内容を指示するためのものです。
 
プログラムはコンピューターに『命を吹き込む』役目をもっているのです。
命を吹き込まれたコンピューターはプログラムの指示通りに処理を進めていくのです。
 
ですから、ミスのあるプログラムはコンピューターに誤った処理をさせることになります。 
コンピューターが高い性能を発揮できるかどうかは、プログラムの良し悪しで決まると言っても過言ではありません。
コンピューターに動作を指示する『文章』を『命令語』といいます。
  
例えば、コンピューターに足し算の計算を指示するときには、命令語の’ADD’、または’+’などを使って指示します。
また、プログラミングとは、プログラム言語を使ってプログラムを作成する作業を指します。
 
プログラミングを学習するとは、プログラム言語特有のルールを覚えることなのです。プログラム言語は、約20種類程度あります。
ですから、プログラマーを目指す人は、コンピューターやスマートフォンで使われているプログラム言語を学習することが大切です。

数あるプログラム言語の中で、IT企業からの需要の多いプログラム言語を習得することで転職への道が大きく広がります。
IT業界は、プログラム言語を習得しているプログラマーを求めているのです。

プログラミングの必要性(プログラミングが必修化になる)
文部科学省が発表した2020年度の次期学習指導要領では、小学校での『プログラミング教育』が必修化となることが決まりました。

文部科学省が発表した背景には、世界的な潮流として、プログラミングの知識が一般教養として身に付ける必要に迫られていることを物語っています。

プログラミングは、IT業界のITエンジニアであるプログラマーに求められている技術です。

コンピューターに複雑な処理を正確に指示するプログラムを作るためには、物事を進める順序を筋道立てて『石橋を叩いて渡る』ように正確に整理できる能力が求められます。

ですから、『プログラミング』を学習することで、様々な分野で必要とされる物事を正確に筋道立てて考える能力が身につくと同時にコンピューターに無駄のない指示をするための発想力も養われます。

論理的に筋道を立てて考える能力と発想力が養われることで、IT業界に限らず、様々な業界の職種に活かせる能力が身につくことになります。

必要性のほかにプログラミングを覚えるメリット

プログラムを作成する際には、コンピューターに『手取り足取り』するように、1つ1つプログラム言語の『命令語』を組み立てて指示しなければなりません。

ですから、プログラミングを覚えることで、物事の変化や移り変わりに直面しても、順序良く整理する能力が備わることになります。

物事を順序良く整理することが得意になると、プレゼンテーションなどで周りの人に物事を説明するときに、筋道を立てて分かりやすく説明することが得意になります。

プログラミングを覚えるメリットとしては、物事を整理する能力の向上とプレゼンテーション能力の向上があります。

未経験者におすすめな言語4選

プログラム言語には、使用目的に応じて様々な種類があります。

コンピューターに処理の指示をするプログラム言語を習得するためには、プログラム言語それぞれの使い方のルールを学習することが必要です。

プログラム言語によって、コンピューターに処理の指示をする『命令語』が異なります。ですから、それぞれのプログラム言語独自の命令語の使い方のルールを学習する必要があるのです。

未経験者が初めてプログラム言語を学ぶ際にお勧めする、次の4つの言語をご紹介いたします。

(1) Python(パイソン)
命令語の使い方のルールが少ないため、未経験者や初心者にとってはプログラミング言語の基礎を学習し易いと言えます。

比較的新しい言語ですので、需要が多くないため、転職活動に活かす際には、大きな効果は期待できないのが現状です。

しかし、1つの言語の使い方を覚えると、他の言語との間に考え方の共通点が多いため、2つ目以降の言語を学習する際に役立ちます。

(2) Java(ジャバ)
スマートフォンのゲームや音楽プレーヤーなどのアプリ(正式名:アプリケーションソ・フトウェア=応用ソフトウェア)に多く使われています。

IT業界では需要が多く、人気のある言語と言えます。Java言語を学んでおくことで、転職活動の自己PRとして大いに活用できます。

(3) PHP(ピーエィチピー)
インターネットのWEBサイトを構成するWebページを作る際に使われる言語です。難易度が低くて学習がし易いので、未経験者や初心者向きの言語です。

WEB系のプログラマーを目指す人にとっては、学んでおくことで転職活動を有利に進めることができます。

(4) Ruby(ルビー)
プログラミング言語の中で唯一、日本人が開発した言語です。

難しい言語ではありませんし、言語の解説書も分かり易いものが出版されていますので、学習しやすいと言えます。
IT業界では需要の多い言語ですので、覚えることで、転職活動の自己PRで有利に働きます。

プログラム言語の簡単な特徴

プログラム言語には用途に応じて多くの種類があります。
コンピューターに処理の指示をする『命令語』には、英語の単語、’if’や’for’、’ADD’などを使う言語があります。

また、英語の単語以外に’;’(セミコロン)、’{ }’(カッコ)などの記号を使う言語もあります。『命令語』には、大きく2通りの使い方があります。

1つは、コンピューターで処理するデータの入れ物に名前を付けてデータの種類を指定する定義語です。もう1つは、データを処理するための命令語です。

データを処理する命令語は種類が多く、1つのプログラム言語で、約30種類程度の命令語の使い方を学習する必要があります。

次に、参考までに、プログラム言語が必要な理由を示します。コンピューターに処理を指示するためには、億単位の数のスイッチを’ON’、‘OFF’する必要があります。

コンピューターのスイッチを’ON’にするためには、数値の’1’で指示します。また、‘OFF’にするためには、数値の’0’で指示します。

実際のコンピューターに処理を指示するためには、数値の’1’と’0’を組み合わせた羅列をコンピューターに入力しなければなりません。

しかし、人間が数万桁以上に及ぶ数値の’1’と’0’の羅列の組み合わせを使い分けてコンピューターに指示することは不可能と言えます。
そこで登場したのがプログラム言語です。

例えば、足し算の処理をコンピューターに指示したいときは、’ADD’という単語を用いるプログラム言語を使うことで、数値の’1’と’0’の羅列を使わなくて済みます。
プログラム言語を使うことで、コンピューターへの処理の指示が格段に容易になるのです。

プログラミングの覚え方

プログラミングを覚えることは、数々のプログラム言語で用意されている『命令語』の使い方を学習することなのです。

プログラム言語は、用途に応じで約20種類程度あります。未経験者向けの言語から始まって難易度は色々です。

言語の種類は多いですが、それぞれの言語間に共通する点も少なくありません。
勉強方法で大切なことは、まず始めに、覚え易い言語、または興味を抱いている言語を1つ覚えましょう。

1つの言語の使い方を覚えると、身につけた知識が活かせるので、2つ目以降の言語が覚え易くなります。
プログラム言語を覚えるコツは、テキストに載っているプログラムの作成例を見ながら、各命令語の使い方を知ることです。

また、機会があれば、プログラマーが実際に作成したプログラムを見ながら、それぞれの命令語の使い方のパターンを覚える方法もあります。

プログラムの中を見ると、コンピューターに処理を指示する順番に各命令語が並んでいます。
プログラム内の命令語を見て、処理の順番を目で追うことを繰り返すことで、それぞれの命令語の使い方が頭の中に入り、知識として定着するようになります。

未経験者にとって、プログラム言語の命令語の使い方を覚えるためには、根気が必要です。諦めずに、繰り返して学習することで、『使える』知識として身に付きますので、転職の際の自己PRに活かせます。

プログラミングは未経験者や文系、女性でも大丈夫?

プログラミングを初めて覚えようとしている人にとって、未経験者であっても、文系であっても大丈夫です。また、女性にとっては活躍の場が広い業界です。

IT業界は、他の業界と比べると、学歴重視よりも実力、実績を重視する傾向が強いと言えます。実力、実績とは、ミスのない品質の高いプログラムを作ることができる技術力を指します。

学歴が高くても、作成したプログラムにミスがあると、顧客である企業に大きな迷惑をかけて、自社の信頼を損なう結果になります。ですから、実力、実績が『ものを言う』業界といえます。

実力重視であることから、女性と男性の給与などの待遇面でも格差が少ない業界です。
日本の男女格差は、世界経済フォーラムが発表した「男女平等ランキング2017」では、144ヵ国中114位となっていて、発展途上国以下です。

日本の多くの業界では、男女の格差を『温存』させている企業は少なくありません。女性と男性との待遇面の格差が歴然と存在しています。

一方、IT業界の各企業は経営者が他の業界に比べて若いこともあり、女性と男性の格差が殆んど無いと言えますので、女性にとって活躍の場が広い業界です。

代表的な職種として、プログラマー、システムエンジニアなどです。

プログラマーの経験を積んでシステムエンジニアへ進むケースも少なくありません。
多くのIT企業では、採用後にプログラミング習得のための社員研修を行っていますので、未経験者でも文系、女性でもハンディは生じないと言えます。

プログラム言語の多くは、英語の単語を用いています。例えば、処理の流れに条件を与えて、処理の順番を分岐させたいときは、’if’(イフ)を使うなどです。

ですから、一般的な英語の単語を知っていれば、未経験者であっても、文系であっても、プログラム言語を覚えるために不利になることはありません。
プログラム言語が持つ特有のルールを根気強く覚える意欲があれば大丈夫です。

大切なことは、色々なプログラム言語を覚えるには多くの時間を要しますので、覚える言語を絞ることです。
初めに1つの言語を覚えると、2つ目以降の言語との間に共通点がありますので覚えやすくなります。

転職先企業を選ぶ際には、プログラマー育成の社員研修を行っている企業も考慮することで、未経験者や初心者、文系、女性であっても転職活動を効果的に進めることができます。

プログラミングを覚えることに向いている人と不向きな人

プログラミングに携わる人に求められる点は、物事を筋道立てて手を抜かずに正確に考えることのできる習慣が身に付いていることです。このような人は『向いている』と言えます。

コンピューターに処理の順番を正確に指示するためには、『石橋を叩いて渡る』ように、些細なことにも手を抜かずに順序立てて指示をしなければなりません。

一方、些細なことを見逃し、筋道立てて考えることが苦手な人は『不向き』です。ミスを潜在させたプログラムを作成すると、コンピューターは誤った処理を実行します。

この結果、顧客企業に多大な損害を与えて、自社の信用を損ねる結果に至ることがあります。IT業界では、ミスの無い品質の高いプログラミングを行える『人財』が不足しています。

プログラミングはどんな人におすすめか

プログラミングにとって大切なことは、『手抜き』をしないことです。

些細なことでも見逃さずに確認をして、ミスの無いプログラムを作成することが求められます。IT業界では、『プログラムには、プログラマーの性格が出る』というコトバがあります。

日々の生活の中で、安易な手抜きをすることが無いような心掛けを習慣づけることが必要です。コンピューターは、単なる『金属の箱』です。

コンピューターに、命を吹き込んで、目的に沿った正しい処理結果を得るためには、正確で効率の良いプログラムが必須となります。

誠意をもって作成された品質の高い正確なプログラムは、IT企業の信頼を高めることに貢献できます。

おすすめIT転職サイト

IT業界のプログラマーへの転職を目指している人にとって、IT業界の転職情報を多く扱い、きめ細かな転職支援サービスを得意とする転職サイトを有効に活用することが大切です。

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学んだプログラミングをプログラマーへの転職に活かす方法

あなたが覚えたプログラミングの知識をプログラマーとして活かす方法をご紹介します。IT業界は、慢性的な人材不足を抱えています。

特に、多くのIT企業にとってプログラマーは、『喉から手が出るほど』、欲しい『人財』と言えます。
IT業界で主流となっているプログラム言語を覚えたなら転職活動を始めましょう。

IT企業は、プログラム言語の知識と同時に人柄やコミュニケーション能力も観て採用可否を判断します。

プログラム言語の知識や技術については、多くのIT企業で社員研修を行っていますので、プログラム言語の知識が十分ではないと感じていても、人柄やコミュニケーション能力を自己PRとして活用することができます。

ですから、企業訪問の際には、『手を抜かない』人柄を積極的にアピール方法もあります。IT業界は、他の業界に比べて女性と男性との給与など待遇面での格差がないと言えます。

また、学歴よりも、ミスの無い品質の良いプログラムを作成する実績で評価する、実力重視の企業が多いです。

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