
「IT業界」と聞くと、パソコンに向かってプログラムを組んでいるイメージが強いですよね。
IT業界と一言で言っても様々な仕事がありますが、
その中でも一番イメージがつきやすいのが実際にプログラムを組んでシステムを作り上げるプログラマではないでしょうか?
プログラムを組むプログラマがいないと、IT業界は成り立ちません。
今回はそんなプログラマの仕事内容や待遇、キャリアアップや転職についてご紹介します。
プログラマってどんな職種?仕事内容や魅力は?
一般的に、システムエンジニアが作成した仕様書に基づいてプログラミングをするのがプログラマの仕事です。
建築業界に例えると、建築士が作成した設計書を元に実際に作業をする職人にあたります。
仕様書に基づいてプログラムを組みますが、仕様書では細かいプログラムの書き方は指示されていません。
結果的に同じ動きをするプログラムでも、書き方によっては処理速度が変わってくるため、プログラマはより効率的なプログラムの書き方を考える必要があります。
例えば、料理をしていてレシピに「にんじんを炒めて火を通す」と書いてあったとします。
にんじんをどのような形や薄さに切るかによって、火が通る速さは変わってきます。
しかし、細かく切りすぎても食感が損なわれたり見栄えが悪くなったりします。
どのようににんじんを切って炒めても、「にんじんを炒めて火を通す」という目的は達成できますが、料理をする人によってその時間や見栄えは変わります。
プログラマが組むプログラムも同じようなもので、見栄えが良く(誰が読んでもわかりやすくシンプル)、速く動くプログラムを書く必要があります。
プログラムを書けば書くほど、よりシンプルで効率の良いコードを書けるようになるので、自分の成長が実感できる魅力があります。
また、時には仕様書の不備によって上手く動かないバグを発見してシステムエンジニアに報告したり、実際に組んだプログラムが仕様通りに動くかどうかテストをしたり、システムの品質を保持するための重要な役割を担います。
また、プログラマの給料は会社や本人の技術レベルによって異なりますが、20代の基本給は20~25万程度のことが多いです。
開発に遅れが出たりなどすると残業をすることも多いので、基本給+2~5万円程度が付くイメージを持つと良いでしょう。
プログラマの一日のスケジュールは?
携わっている案件がどのような段階なのかによって、プログラマのスケジュールは変わってきます。
例えば、開発が始まったばかりの頃ならば一日中プログラムを組むこともありますし、開発の後半になると一日中プログラムのテストをすることもあります。
今回は開発の初期段階のスケジュール例をご紹介します。
9:00 始業。システムエンジニアが作成した仕様書のチェック。
10:00 システムエンジニアが作成した仕様書のレビュー。
10:30 コード規約(その案件におけるプログラムの書き方の指針)の作成。
11:00 仕様書に基づきプログラミング。
13:00 プログラムを書きながらデスクで昼食。
14:00 作成したプログラムをコンパイルおよび実行し、動作のチェック。
15:00 コーヒーとお菓子でリフレッシュ。引き続きプログラムの作成。
16:00 プログラムをローカル環境からチームメンバーで共有しているリモートリポジトリへ反映させる。
18:00 共有したコードをチームメンバーがチェックをし、修正箇所を指摘。
指摘された箇所を修正する。
19:30 翌日に行う作業をチェックし、終業。
プログラマと言うと黙々と一人で作業をしているイメージですが、チームメンバーとやり取りをすることも多いです。
それぞれが担当している箇所を確認し合うのも大切な仕事です。
ただプログラミングは自分のペースで進められるため、自由に休憩を入れてリフレッシュできることも大きなメリットです。
プログラマのキャリアアップと転職は?
プログラマのキャリアアップというと、要件定義や設計を行うシステムエンジニアになることをイメージする場合が多いです。
文系出身のシステムエンジニアが増えている昨今では、プログラムをしっかりと理解しているプログラマ出身のシステムエンジニアは重宝されますが、会社によってはコンサルタント寄りになってしまう場合もあります。
システムエンジニアになると、プログラマよりも実際にプログラムに触る時間は劇的に減ってしまうので、自分が何をしたいのかを考えることが大切です。
例えばプログラムを組むことが好きな場合は、職種は変えずにプログラマのままキャリアアップをすることも可能です。
プログラマはそれぞれ自分が担当する箇所のプログラムを組みますが、それらを管理しチェックする立場の人間も必要です。
そういった上級プログラマを目指すのも一つの道ですが、その場合は自分の好きなようにプログラムを組むのではなく、他者をマネジメントする能力も必要となります。
また、プログラマが転職する際には、履歴書や職務経歴書だけでなく、どのようなプログラムを書くのか示すことが主流になってきました。
先にも述べましたが、プログラムというのは処理結果が同じでも書き方が幾通りもあります。
どのようなプログラムを書くのかを見ることによって、プログラマとしての実力が分かるのです。
最近ではGitHubなどの共有サービスに自分が書いたプログラムを上げることで、それを見た企業からスカウトをされるということも増えてきました。
転職を考えているプログラマは、自分が書いたプログラムを積極的に公開することが重要となっています。
他業種からプログラマに転職は可能?
専門性が高く、初心者にはハードルが高く見えるプログラマですが、常に業界は人が不足しているため、未経験者でも採用している企業は数多くあります。
未経験者からいきなりプログラムを書くのではなく、まずはテスト項目に沿ってプログラムが仕様通りに動くのかチェックをするといった未経験者でもできる仕事を担当することが多いでしょう。
テスト工程を通じてプログラムについて少しずつ理解した上でプログラミングを学ぶという流れを取る企業も多いので、他業者からの転職者でも安心して仕事ができます。
最近ではドットインストールなど、無料の動画でプログラミングを学習できるサービスもあるので、転職前にプログラムというものがどういうものなのか触れておくことをおすすめします。
経験者の転職ならtype転職エージェント
プログラマが転職する場合は、エージェント系の転職サイトがおすすめです。
自分の経歴などの情報を登録すると、マッチングする企業からエージェントを通じてオファーがきます。
ある程度プログラマの経験がある場合は、応募できる企業が数多くありますが、その中から自分にマッチングする企業を選ぶのは時間と手間がかかります。
条件さえ登録しておけば自分にマッチし、尚且つ自分を求めている企業を紹介してくれるエージェントは、忙しいプログラマにはぴったりです。
中でもIT求人にも強いtype転職エージェントは、キャリアアドバイザーが求人の選び方だけでなく合格の仕方まで丁寧にアドバイスをしてくれます。
業界を熟知したWeb・IT専門のキャリアアドバイザーも多くいるので、親身になって相談に乗ってくれます。
未経験者の転職ならリクルートエージェント
未経験者の転職も、IT業界のことをよく知り、アドバイスをしてくれる転職エージェントを頼ることをおすすめします。IT求人に特化した転職エージェント系のサイトは、キャリアアップ系の経験者向けの求人の割合が多いため、求人数が圧倒的に多い転職サイト大手のリクルートが運営するリクルートエージェントをおすすめします。
未経験者の場合は、求人内容に記載されている仕事内容などが理解しにくい場合がありますが、エージェントを通して転職活動をする場合は、求人に応募する前にそういったことも相談することができます。
ユーザー数の多いリクルートエージェントでは、未経験者がIT業界に転職するパターンを経験しているエージェントもいるため、転職成功率も上がるでしょう。
プログラマは可能性が広がる職種
プログラマはひたすらプログラムを書くのではなく、より効率的な記述方法を模索したり、新しい技術を取り入れることができるクリエイティブな職種です。
プログラム言語は世界共通なため、日本国内だけではなく、海外で活躍するチャンスもあります。
また、プログラマとしてキャリアを積んだ後に、システム設計などのより上流の工程を担うシステムエンジニアにキャリアアップすることも可能です。
何も無いところから、プログラム言語を使ってシステムを構築するプログラマはとてもやりがいのある仕事です。
興味のある方は是非一度求人をチェックしてみたらいかがでしょうか?